「カギ」を握るのは…麻生副総裁と岸田総理?

山内キャスター:
決選投票になった場合、少しシステムが変わります。決選投票は、上位2人で再び争われることになります。
国会議員票は1人1票で367票。そして党員票が都道府県票に数え直され一県1票なので47票に。
つまり比重としては国会議員票の方が多いということになります。ここで勝った人が総裁になります。

総裁選のカギを握るのは何か。星さんによると、「麻生副総裁と岸田総理がどの候補を決選投票で選ぶのかで勝敗に大きく影響する」ということです。
現在の世論調査などを見て、仮に決選投票が石破氏対小泉氏になった場合、石破氏対高市氏になった場合、それぞれどう動くのかが注目です。

星浩さんによると「麻生派と旧岸田派は決選投票になると“派閥単位”で動くことで一致し、2人の動向が勝敗を決めることになる可能性が高い」ということです。
井上キャスター:
「脱派閥」と言われますが、民間企業でも派閥のようなものというものがあり、出世に向けて駆け引きしている。それが政治の世界でなくなるはずがない、と個人的に思っています。その中でも派閥に抗う方は誰なのだろうか、推薦人に裏金議員がいて大丈夫なのだろうかと感じるところは多々あると思います。

プロ経営者 ハロルド・ジョージ・メイさん:
今回の討論会を聞いていても、かなり皆さんの考え方が違います。正反対のことを仰っている方もいるので、誰が総裁になったとしても党がまとまるのか疑問に思います。
星浩さん:
これまで自民党は野党に対して「バラバラだ」と言っていましたが、実は自民党の中も政策や理念で相当開きがあることがよくわかりました。
ホランキャスター:
純粋に政策を聞いて総裁を選ぶ方、解散総選挙があるから政策よりも国民向けが良いかで見る方もいると思います。純粋な政策論争は本当に成立しているのかという疑問も感じます。
星浩さん:
多くの議員の心理は、「誰が総裁になったら自分の得票が1票でも増えるか」ということだけです。「この人なら受けが良い」とか、「この人なら何となくばら撒きをやってくるのではないか」といった話なので、まともな政策論争になっているとは到底思えません。
岸田総理が派閥の解散を言っていたのに、派閥の論理で動いている。非常に皮肉な結果になっています。