漁期で能登と福岡を移動した海女 海流がつなぐ文化

勇壮な響きが特徴の御陣乗太鼓は、輪島市に伝わる石川県の無形民俗文化財です。なぜ、700キロ離れた宗像市鐘崎の太鼓のルーツが能登半島と言われているのか?それは、鐘崎が発祥と言われている海女が大きく関わっています。

鐘崎の海女は良い漁場を求め、海流に乗って能登半島まで出稼ぎに行っていました。季節移動を繰り返していた海女たちが太鼓のリズムを伝え、盆踊りに取り入れられたとみられているのです。

鐘崎盆踊り振興会 広橋折好 会長
「漁師さんが、あっちのをかじったり、こっちのをかじったりして今に至るから、御陣乗太鼓をそのまま真似しているわけやない」