オーストラリア 子どものSNS禁止法案提出へ 14歳未満から16歳未満で検討

小笠原亘キャスター:
10日、オーストラリア政府はInstagramやTikTokなど、子どものSNS利用を禁止する法案を年内に提出すると発表しました。対象年齢は14歳未満から16歳未満の間で検討されているということです。
オーストラリアのアルバニージー首相は、「ソーシャルメディアが社会的に危害を加え、本当の友達や本当の経験から遠ざけている。若者の安全と心身の健康は何より重要です」と話しています。
オーストラリアでは14歳の少年が死亡しましたが、その原因はSNSとみられています。

14歳の少年は“筋トレ動画”に夢中になり、自身の体を軽蔑。体重が約25キロ減少し、拒食症で入院しました。さらに友人2人がチャット上で「自殺しろ」と投稿しました。
15歳の少女は以前からいじめを受けていて、高校でエスカレートしました。少女の偽わいせつ画像が拡散され、いじめ加害者は少女に対して自殺を迫りました。
(オーストラリアメディアより)
ホラン千秋キャスター:
大人でもSNSと正しい距離を保つことが難しいので、子どもたちにとってはもっと難しいと推察できますよね。

食べチョク代表 秋元里奈さん:
手段を変えて昔もあったような内容だとは思いますが、手段としてSNSがキッカケになってしまっているということですよね。
ただ、規制するにも限界があって、どうしてもいたちごっこになってしまうので、いじめ、SNSを使う上でのリテラシー、誹謗中傷への厳罰化など、根本の課題を解決する方向にいかないと、無くなる所までいかないのではと思います。
井上貴博キャスター:
完全に規制するのは難しいと思いますが、小さい頃からデジタルツールに慣れておくメリットもあると思います。
ただ、ここまでデメリットが大きくなると陰湿ないじめも加速するでしょうし、抑え込むのも必要ですが、向き合い方の教育の面も並行して行っていくべきだと思います。親としての難しさ、向き合い方はどう感じていますか?
小笠原キャスター:
中学生の子どもがいますが、SNSは見られる設定になっています。うちではかなり、「こういうことを書いたら、友達はどう思うか」という注意をしています。
親に見られていることを時々忘れてしまうのか、時々、激しい言葉を投げかけていることもあります。
子どもの友達の書き込みをみて「親は知っているのかな?」と思ってしまうときはあります。うちではひどいときは話すようにしています。
ホランキャスター:
親として把握しなくてはいけないこともありますが、把握しすぎても過干渉になるので距離感が難しいですね。
小笠原キャスター:
子どもがどう思っているかわからないですが、中学生の段階では親がどんどん話をしてもいいのかなと思っています。