視聴者が期待…「政治とカネ」「賃上げ・減税」
小川彩佳キャスター:
番組でアプリを通じて「立憲民主党に力を入れて欲しいことは?」をききました。9日午後11時10分時点で、最も多いのが「政治とカネ」政治改革、次が「賃上げ・減税」経済対策という結果です。
特に働く世代・若い世代はこの「賃上げ・減税」などに関心があるということですが、どう受け止めますか。

吉田議員:
やはり生活です。毎日の暮らしです。いま毎日食べるもの、本当に買い物の中で感じている食料品の「消費税非課税」。これをまっすぐに訴えたいです。直接家計に響く、これをやりたい。プラス子どもたちのための「教育の無償化」。これはどうしてもやりたいところです。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
枝野さんは労働弁護士をやられていたこともあると思いますが、自民党の中で急に「解雇規制の緩和」が持ち上がってきました。これについて、枝野さんの経験からどう見ているのでしょうか。

枝野前代表:
そんなに労働事件をやったわけではありませんが、日本は働く人の移動は自由なんですよ。仕事をやめることについて何の規制もありません。いま言われてるのは、「クビにする自由を与えろ」という話なんです。
これは、ごく一部の企業経営者が望んでいることかもしれないけれども、ただでさえ不安定雇用で所得が伸びず、そのせいで消費が落ち込み、日本経済全体が30年伸びてきていない。ごく一部の経営者のためにこんな政策を言っているのは、国民生活と経済が見えていないことの裏付けであり、論外だと思ってます。
星浩さん:
泉さんにお聞きしたいのですが、自民党は今になって「政策活動費をやめる」と大合唱になっています。与野党の折衝のときは「廃止はできない」と、ずっと突っ張ってきました。この辺はどういうふうに見ていますか。

泉代表:
本当に呆れ、驚き、本当にひっくり返るような話です。これまで我々は、本当にいい政策だと思って訴えてきた。しかし、それは全部自民党に跳ね返された。
考えてみると、10年前も同じことをやっていて、まさに子ども手当の所得制限について、彼らは当時大反対をして、当時の民主党政権の子ども手当を潰しておいて、いまになって10年遅れで子ども手当の所得制限を外す話をしている。しかし、その間に少子化はどんどん進行したわけです。
急にいま今回の「政策活動費をやらない」と言ってみたり、「防衛増税をやらない」と言う。これは立憲民主党がオリジナルでずっと言ってきたことです。だから、本当に呆れるばかりですが、私はすこしプラスに考えています。自民党がこの政策に賛成をするということを表明したんだなと。であれば、立憲民主党が政権を取れば、自民党は反対しないということを言っているに等しいので、ぜひ立憲民主党に政権を取らせていただいたら、大きな改革がいろいろできるようになってきたと、私はそう思ってます。

小川キャスター:
逆に言うと「わざわざ立憲民主党を支持しなくてもいい」となってしまいませんか?
泉代表:
そこは、ぜひ国民の皆さんに「こんないい加減な自民党だ」というのを見ていただきたい。まず、国民に知らせずに悪いことをやっていた、裏金を隠していた自民党であり、しかも、国会で野党の言うことには反対をし続けたが、結局、選挙が近づくといいことを言っているというのも今見えてきてる姿勢なので、そこをぜひ皆さんに見ていただきたい。
星浩さん:
アメリカのカマラ・ハリスさんが大統領になったら、共和党の閣僚も起用する考えがあるという話をしています。野田さんが仮に総理大臣に返り咲いた場合、自民党の中でも志を一緒にする人ならば、自民党の人を登用する意思はありますか。

野田元総理:
我々が比較第1党となり自公を過半数割れにしたときは、野党としっかり連携して、対話していくのは前提ですが、我々は今回、政治とカネの問題では、自民党支持層にも食い込んでいくメッセージを出していきたい。無党派にも、やはりメッセージをお送りしたいという中で、自民党の中で化学反応が起こり、出てくる人がいるならば可能性があると思いますね。出てくる人ですよ、こちらから引き抜くということはありません。
小川キャスター:
今回の立憲民主党代表選の顔ぶれを見ると元代表や元総理など、これまでトップを務められた方々が多くいます。顔ぶれを見ても、ここから「新しい立憲民主党が見られる」という期待感はなかなか見られないのではと感じてしまいます。トップが変われば刷新感が生まれるというわけではないと思いますが、この立憲民主党の現状についてどのように感じられますか。

吉田議員:
今のご指摘もあるかもしれません。ただ、1期生が手を挙げるというのは、自民党ではあり得ないし、それが実際に叶うというのが立憲民主党の良さであり。ジェンダー平等や期数に関係ない、あらゆる新しいことに挑戦していく。その一つの結果が、こういう形で私が出馬できたということでもあるのかなと思います。じゃあ、新しいものは何か、この先に私達が実現するものは何かということをお約束することだと思います。
「自民党も同じこと言ってるんだから、自民党に任せたらいいじゃないか」というご指摘もありましたが、(自民党は)約束を守らないですから。そこが私はやはり自民党に任せちゃだめなところで。
「選択的夫婦別姓」も今、言い始めましたけど、ずっと私はこの国会中に言っていました。あのときなぜ賛成しなかったんですか。なぜ選挙前なんですか。選挙の後、確実にやるんですか。国民との約束、そういう当たり前の政治が私は必要なんじゃないかと思います。

















