支持率ほぼ横ばい 3年間の成果をどう評価?

小川彩佳キャスター:
岸田政権下における政党支持率は、自民党は2021年10月の41.5%から2024年9月には31.0%と10ポイントほど下がっています。一方で、立憲民主党は2021年10月の5.7%から2024年9月の5.3%と、ほぼ横ばいが続いています。
立憲民主党のこの3年間の成果に、点数をつけるとすると何点になるとお考えなのでしょうか。▼野田元総理は「?」、▼枝野前代表は「?」、▼泉代表は「3点」、▼吉田議員は「安」ということです。

枝野前代表「?」:
立憲民主党の一員として、自分で点数をつけるものではなく、有権者の皆さんに決めていただくことなので、自分で点数を付けるという僭越なことはできません。
小川キャスター:
支持率がなかなか上がらないことは、どのようにご覧になりますか。
枝野前代表「?」:
過去50年ほど振り返っても、実は選挙の時でないと野党の支持率はなかなか上がりません。ただ、街頭に立っていても、追い風が吹いているという体感はありません。ここから総選挙までの間に、どうやって国民の皆さんの期待感を集めるかということが勝負だと思ってます。
小川キャスター:
この3年間で追い風を感じることができないのは、どうしてでしょうか。
枝野前代表「?」:
この3年間というよりも、私が代表を務めていた時代も含め、他の党とどうするかということにばかり注目が集まってしまったということが、結果的に「立憲民主党は何をしたいんだ」「どういう政党なんだ」ということが伝わらなかったし、頼りなく感じられるというのは、「政権を取り、政権を回します」と訴えているのに、「自力だけでは政権を取れません」と受け取られていたら、頼りがいがあると思ってもらえません。ここを変えなければいけないと私は思ってます。

泉代表「3点」:
3点ですが、僕はとても重たい3点だと思っています。
僕にとってこの3年間というのは次の総選挙で勝つために立憲民主党を再生させて、ひたすらに党再生のために努力をしてきました。その意味では、自分が任期中に増えた衆議院の数は3です。長崎と島根と東京、この3つの補欠選挙で勝てた。これを次の総選挙では、120点、130点取りたいと思ってやってきました。
実は民主党政権が終わって以降、ずっと野党第一党でも支持率ってこのくらいなんですよ。それはやはり世の中がなかなか野党を支持するということに踏み切れない風潮もできたし、そして、例えば僕らは前回選挙に負けて96議席になりました。自民党と公明党などを合わせると300議席を超えている。そうするとそもそも体力差がものすごく歴然としていて、訴える人たちも少なくなっている。訴える人たちが少なくなってるということは、地域で活動する人も少なくなっている。そして資金力も何倍も違う。やはりその差を埋めるというのは、選挙に勝たないと埋められないというところがあります。だからまだ3点ですが、これから必ず増やしていきます。

吉田議員「安」:
点数という形ではつけられなくて、このグラフにもあるように言ってみれば「安定はしてきた」という意味で、「安」としたのですが、今、総選挙を目前にしている中で、かつ裏金の国会になった。そこでもう少し(支持率を)伸ばしたかったという思いはあります。
泉代表もおっしゃっていましたが、この間の運営というのは大変だったと思います。でも、ここから安定から成長へということで、あえてこの漢字を使わせていただきました。
小川キャスター:
なぜもう少し支持率を伸ばせなかったのか、どのように分析されますか。
吉田議員「安」:
これは広報戦略もあると思いますが、どうしても「批判ばっかり」と言われてしまうのは、実はそうではなくて、色々な提案をしているのですが、伝わっていない。伝わらないのは、私達のコミュニケーション力を高めなければいけないと思うんですよ。そのツール、SNSもありますし、私達が話す言葉、表情全てがコミュニケーションだと思うので、それをガラッと変えていくことも必要だったのかなと思います。

野田元総理「?」:
私は泉代表がよく頑張ってこられて、全国を飛び回って一生懸命活動している姿をよく見ていますが、評価というのは執行部だけではなく、全体で負うべきだと思うんですよね。
結果的に支持率は5.7%から5.3%とほぼ横ばいです。数字の上で結果が出てきてないということと、街頭の声も含めて、まだイメージを掴んでいただけていない、メッセージが届いてないということなどを考えると、本当は厳しい点数を書かなければいけないですが、問題は、自民党の支持率が下がってきました。
イギリスの場合は、保守党が40%台だった支持率が20%ぐらいまできたんですよ。労働党は30%台の支持がほぼ横ばいだった。それで政権交代になるんですが、立憲も今は、政権交代前夜まで来ているんです。
立憲民主党単独の支持率はそうでもないけど、ということは「一強多弱」の「多弱」を克服していけば、政権を取れるチャンスはあると私は思いますので、そういう戦略のもとで戦っていかなければいけないと思います。