カギを握る地方票獲得へ “ポスト岸田”が東奔西走

いかにして党員の票を獲得するのか。他の候補者はこの週末、全国を東奔西走していました。

最初に立候補を表明した小林氏。きのうは北海道、きょうは群馬県を訪れ、農林水産業関連の視察をしていました。

自民党 小林鷹之 前経済安保担当大臣
「いや、日本の農業のポテンシャルをめちゃくちゃ感じます。やはり世界に打って出て、稼げる農業をやっていく必要がある」

農林水産業関連の視察を行った「ポスト岸田」候補は他にも。普段は危機管理のため地方に行く機会の少ない林官房長官。和牛の生産現場を視察し、輸出の強化を後押しする考えを示しました。

自民党 林芳正 官房長官
「国内人口が減る中で需要対策はしっかりやりますが、輸出も増やしていきたい。中国をはじめ、各国にこの和牛をはじめとした日本の美味しいものをどんどん輸出していきたい」

一方、同じ農業でも得意分野を絡めた視察を行った候補者も。河野デジタル大臣は、これまで重点的に取り組んできた規制改革の分野で、今後の取り組みをアピールしました。

自民党 河野太郎 デジタル大臣
「農家がやはり稼げるような農業政策が必要になってくると思います。自動化がスムーズにいくような規制改革というのは、しっかり進めていかなければいけない」

視察先に絡んだ政策を打ち出すことでアピールする候補者も。子育て世帯と意見交換した茂木幹事長。学校給食の無償化について、次のように表明しました。

自民党 茂木敏充 幹事長
「国が責任を持って、一律に無償化をしていく。こういう方向で私は進めるべきだと考えておりまして、私が総理になったら必ずやります」

自民党 高市早苗 経済安保担当大臣
「大胆な危機管理投資と成長投資で、しっかりとした安心・安全の確保、そして強い経済を実現いたします」

9日、高市氏が7人目の立候補表明をするなど、混戦模様の自民党総裁選。議員票が分散する中、党員票をどれだけ多く獲得できるかが勝敗の行方に大きく関わってくることになりそうです。