みんなで作った“思い出深い俳句”で勝負をかける

 しかし第2試合に敗れて後がなくなります。次に負けると予選敗退が決まります。対戦相手は「立教池袋高校」です。
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 1句目は俳句の情景を全員で突き詰めた“あの自信作”『老猫の爪蚊柱を乱したる』で勝負です。

 【討論の様子】
 (立教池袋高校側)
 「これって『老猫の爪』に主体が置かれている文体なんじゃないかなと思って」
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 (伏見果帆さん)
 「蚊柱の状態を入れる動詞を置くことによって、蚊柱の存在は強調されていると思います」

 相手の鋭い指摘にもしっかりと答えます。しかし、結果は相手チームに旗が上がりました。その後も相手が一枚上手。智辯和歌山高校文芸部の初めての甲子園が終わりました。
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 【榎本恒喜さんに電話で結果報告】
 (榎本さん)「いやー、お疲れさまです」
 (伏見さん)「『七月や乾かぬ絵具と日記帳』と『七月の青くもりたる早旦よ』で勝った」
 (榎本さん)「おめでとうございます。いろんな所と交流してきてください。最後のタスクです。あしたは思いっきり遊んで帰ってきてください。お土産話も期待しています」
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 (伏見果帆さん)
 「全国にきて更にレベルの高いディベートとか俳句を見て、(今年で引退なので)もう俳句甲子園には出られないけれど、これからもっともっとレベルアップなど頑張りたいと思います。楽しかったです」

 『青春を十七音に込める夏』。俳句甲子園でも強豪校を目指すその夢は後輩たちに託します。

 (2022年9月1日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『特集』より)