JA中野市園芸課課長・小林哲也(こばやしてつや)さん:
「粒も大きくてまた夏場も暑かったんですけども、日照時間も多くて適度にお湿りもあったので、おいしくてジューシーなブドウが出来上がってます」
宮入キャスター:
「高社山のふもとというような場所になるんですね?」
「はいそうです」
「うわー広いですね」
中野市のブドウ農家・田中章(たなかあきら)さんは120アールの畑でシャインマスカットを中心に栽培しています。
宮入キャスター:
「大粒ですね立派です」
田中さん:
「ここまで育てましたんで大事に大事に」
宮入キャスター:
「広い畑ですけどもひと房ひと房向き合っての作業?」
田中さん:
「そうですね」

1年間の苦労を乗り越えて、立派に育てたシャインマスカット。
収穫直前のいま、生産者が警戒するのは近年多発するブドウの盗難です。
田中さん:
「2~3年前になりますけども、収穫しようとしたら20房くらいがもうすでになくなっていたというような状況でした」
「ただはっきりと証拠があるわけでもなんでもないので、気づかなければそれも何もなかったことになりますんで」
こうした盗難被害では、証拠がないなどの理由で警察への届け出をあきらめる農家も多いといいます。
そこで田中さんは2023年、畑に防犯カメラを設置しました。
田中さん:
「不審者ですとかそういう情報がつかめればなと。あとはうちだけじゃなくて、ほかのところで被害に遭ったときに手掛かりになるようなことがあれば、情報提供できるなと思って」

防犯カメラは千曲市のエムケー精工の子会社・エイザックスが製造したもので、ソーラー発電で作動するため電源が必要ありません。
内蔵された人工知能=AIによって人物を識別し、不審者を検知すると、農家のスマートフォンにメールで通知。