まずは横から。続いて上から。

確かにチュンチュン音は鳴っているが、音が小さい!

横から叩くのと比べて上から叩いた方が音が響きにくいのです。

そのため南北線では音に気づかなかったというわけです。

 では、なぜ南北線と東西線・東豊線では、負集電器の形が違うのでしょうか?

札幌市交通局 牧野海斗さん
「案内軌条(レール)の形が東西線・東豊線と南北線では異なる」

その答えは、レールの形状にありました。

 

 南北線のレールは、Hを横にした形なのに対して、東西線・東豊線は、Tを逆にした形のレールなのです。

実は、東西線の工事をするに当たり、横から接触する負集電器に変えると、車両のスペースが広くなるということで、この方式が採用されたのだといいます。

それに伴って、レールの形も変更されました。

札幌市交通局 牧野海斗さん
「案内軌条(レール)の形により、音の響き方も変化しているのかもしれません」

これが「チュンチュン音」の正体でした。
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