「私達のここ10年の選択と行動が、今後何千年にもわたる地球に影響を与える」

日比:私も参加した国連とメディアによる共同キャンペーン「1.5℃の約束-いますぐ動こう、気温上昇を止めるために」。改めてどういったキャンペーンなのか、教えてください。
根本:私達は今、本当に大きな分岐点にいるんですね。2023年3月にIPCC気候変動に関する政府間パネルの科学者たちが、統合報告書を発表しているんですけれども、私達のここ10年の選択と行動が今後何千年にもわたる地球に影響を与えると。責任重大ですよ。
日比:10年が何千年の…。運命を握っている。はあっ。
根本:孫・ひ孫の世代から、おじいちゃん、おばあちゃん何してたの?と言われないようにしなければいけないっていう、将来の人たちに対してすごく責任があるわけなんですね。「1.5℃の約束」は、いろんなメディアがタイミングを同じくして、同じ方向を向いて気候変動について情報を発信していく、そういったキャンペーンになっています。やっぱり同じタイミングで異なるメディアで情報を発信すると、それだけ人々の意識に残るっていう調査結果も出ているんですね。
気象キャスター、気象予報士たちと連携を!
根本:(キャンペーンは)2024年で3年目なんですけれども、私達、特に気象キャスターそれから気象予報士の方々との連携に期待しているんです。6月5日の世界環境デーには、44名の気象キャスター、気象予報士の方々が連名で共同声明を発表しました。まず気候変動がなぜ起こるのか、どういう影響を及ぼすのかということを正しく知ってもらう。その上でそれがどう自分に跳ね返ってきて、自分の暮らし、権利、それから自分の仕事そして命に関わってくるのかという自分ごと化。次にどんなアクションが取れるのか、このホップ・ステップ・ジャンプじゃないですけども、あの三段論法でメディアの方々に視聴者そして読者の方々に訴えてもらいたい、そういうところで始めました。