北海道大学出身の若手医師が、ある難病の患者に寄り添ったリンゴのタルトを開発しました。
味と食感とともに使われているリンゴにも秘密がありました。

甘酸っぱいリンゴのコンポートにサクサクの生地。そして、チョコレートにもこだわりが詰まっています。

 作ったのは、北大の医学部出身で、東京の病院で働く医師の中村恒星さん(29)です。

中村恒星医師
「僕も食べました。最高でした」

 実はこのタルト、ある病気の人たちでも食べやすいようにと作られたものです。

試食するのは、宮本恵子さん(69)。

「表皮水疱症」という、わずかな刺激でも皮膚に水疱ができてはがれる、10万人に1人の難病を患っています。

 口や食道の粘膜も弱く、液体やゼリー状の食べ物しか喉を通らないこともあるといいます。