様々なスポーツの中から、特に熱心に誘われた「パラカヌー」の世界に飛び込んだ小松選手。「車いす生活」になったからこそ、カヌーの“魅力”を感じているといいます。

■小松沙季選手
「日常生活が車いすなので、段差があったりとか、扉が狭かったりとか、“バリア”を感じる場面がすごくありますけど、カヌーに関しては『水上は究極のバリアフリー』と言われていて、どこまでもスイスイ漕いで行ける。『船に乗ってしまうと、障がいがあるかどうかわからない』というところも、カヌーの魅力かなと思います」
小松選手の種目は、「ヴァーシングル(VL2)」。カヌーの横に、安定性を補う浮き具=「アウトリガー」が付いていて、200mのコースで速さを競います。

持ち前の運動能力の高さで、2021年2月に競技を始めてから“半年”で東京パラリンピックに出場し準決勝に進出していて、今回も5月の世界予選で9位に入り、代表の座を勝ち取りました。

■小松沙季選手
「東京の時は『シンデレラストーリー』のような感じで(メディアに)かなり取り上げられて、タイミングや運もあったんですけど、『あれが偶然や運じゃなかったんだぞ』というのを知ってもらうためにも、パリに出場して『2大会連続で出る』というのは、かなり自分の中では『意味がある』と思っていたので、そこでなんとかパリの(出場)枠を獲得できて、東京の時に比べると、本当に感動しましたね、(出場)枠を取った瞬間っていうのは、自分の中でもかなりうれしかったです」
