鈴木康友静岡知事は9月5日、静岡県東部の沼津、富士、富士宮をめぐりました。就任後、初めての「移動知事室」。
地域の課題や要望を直接聞いてどんな事を感じたのでしょうか。

「移動知事室」では静岡県内の各地域に知事が出向き、現場の課題や要望を直接、確認します。

11月下旬までに、東部・賀茂・中部・西部の4つのエリアをめぐる計画です。

<金原一隆記者>
「康友さん、今回の移動知事室、一番大事にしていることは何ですか」

<鈴木康友知事>
「はい、現場です。はい」

「松下政経塾」で学んだ現地に出向き自分で確認する『現地現場主義』を実践していきます。

<滝澤悠希キャスター>
「鈴木知事が最初に視察するのは、今まさに鉄道高架事業が行われているJR沼津駅前です。知事選の際の第一声の場所としても沼津駅前を選びましたが、この鉄道高架事業に重点的に取り組むという意思表示のようにも感じられます」

<知事から質問>
「これ貨物ってどんなものがある?」
「(JR貨物)沼津駅に発着するのが、着が2列車、発が2列車ありまして、発送が食料品、紙パルプ、到着が化学薬品、農産品が多い状況となってます」

JR沼津駅周辺の鉄道高架化事業では、この秋にも新貨物ターミナルの工事が本格化することから、駅周辺の現状などを視察しました。

午後には富士山世界遺産センターを訪ね、元文部科学大臣の遠山敦子館長から説明を受けました。

最後に「紙のまち」富士市で日本製紙富士革新素材研究所を訪ねました。

ここでは、木材繊維のパルプを非常に細かくほぐした「セルロースナノファイバー」の開発を進めています。

<覗き込む鈴木康友知事>
「カステラ?」
「はい。しっとりと、ふっくらというところが、木の繊維は水を溜めやすい性能がありますので、しっとりしながらふっくらするという意味で、ここにありますように、例えばカステラ、どらやき。どうですか」

セルロースナノファイバーには食品をしっとりさせる性質や、鋼鉄の5分の1の重さなのに5倍の強度があることなどの説明を受けました。

<鈴木康友知事>
「これから全県を回っていくわけですけども、東部は以前からお話申し上げてる通り、色々資源にも恵まれて大きなポテンシャルがあるという風に感じておりますので、非常に産業として飛躍をする可能性を感じたので、そうしたものを県としても力強くですね、支援をしていきたいという風に感じました」