台風が量産態勢に入った? 9月も天気急変に注意

小笠原亘キャスター:
では、9~10月の天気はどうなるのでしょうか。注目する点は台風の発生数です。平年、台風は1年を通して平均25.1個なのですが、2024年は今の段階で11個。台風は大体10月までがピークと言われていますから、今後かなりの数が発生しそうです。國本気象予報士は「帳尻を合わせるように量産体勢に入りつつあります」といいます。

國本 気象予報士:
台風は8月で6個も発生しました。おそらく9月もどんどん数は増えていくとみられますので、10月までは警戒が必要です。

夏場の台風は太平洋高気圧が せり出して風の通り道が西寄りになったり、迷走するような進路が多く、日本列島に直撃するような台風が少ない時期と言われています。

しかし秋の台風は太平洋高気圧の勢力が徐々に弱まり、台風の通り道が本州に位置しやすい時期になっています。今年は特に本州の真ん中辺りの高気圧が弱いため、台風としては通りやすい進路となっています。

小笠原キャスター:
今年の台風は数も多く、上陸もしやすい条件が揃っているということですね。

井上貴博キャスター:
猛暑だと太平洋高気圧の張り出しが強くなるのではないでしょうか。

國本 気象予報士:
西側と太平洋側、両方の高気圧が強烈であること、また太平洋側の海水温も高いため台風が発生すると発達しやすいと考えられています。