スポーツクラブも日中を避け“ナイター利用”が増加

日中を避けて練習をさせるスポーツクラブも増えているという。

テラスポ鶴舞 坪井章憲所長
「施設ができて7年目ですが、8月がこんなに空いていることはなかった」

名古屋市内のサッカー施設では、例年、夏休み中は日中の時間帯も練習や試合の予約でいっぱいだが、ことしは日中だけ空いていることが多いという。

テラスポ鶴舞 坪井章憲所長
「暑い時間帯を避けて(予約を)取っている」

代わりに増えているのが、午後6時半以降のナイターの利用だ。

子ども
「できればナイターでやった方が、良い状態でプレーもできる」
保護者
「最近本当に猛暑がひどいので(日中は)心配です」
保護者
「クラブチームは夜もできるが、部活も調整して夜間にできるとありがたい」

宮城・登米市に住む佐藤龍生さん(22)。甲子園を目指していた6年前の夏、練習中に重度の熱中症で倒れ、脳に障害が残り目が勝手に動いてしまう症状に悩まされている。

佐藤龍生さん
「どうしても気になるので野球は見ます。甲子園はずっと目標にしていたので、甲子園には特別な感じはします」

週に5日、地元のスーパーでパートの仕事をしているが、目の障害で運転免許を取れないため、父親に車で送ってもらっている。

佐藤龍生さん
「野球を真夏にやる気持ちは、自分もやってた側なのでわかるんですけど、それ以上に熱中症になって自分みたいになると、人生が全部変わってしまうので、自分の体を一番に考えてやってほしいと思います」