「直近3場所33勝」がひとつの目安 大の里のケースにあてはめると
大関昇進の目安は、明確に決まっているわけではありませんが、「昇進前直近の3場所で33勝以上」が目安とされています。
平成以降での33人のケースを見ると、32勝でも昇進をしている力士もいます。
あくまで星だけで見た場合ですが、2018年(平成30年)の夏場所後に大関に昇進した栃ノ心は37勝8敗で一番多い勝ち星でした。一方で、最も低いラインは32勝13敗で4人いますが、実は大の里の師匠・稀勢の里もその1人でした。横綱になった稀勢の里のその後の活躍は誰もが知るところです。
大の里の大関とりを考えるとき、ひとつ気になるところが名古屋場所での9勝の成績です。直近3場所はそれぞれ二けたの勝ち星で昇進する力士が多く、大の里の場合、秋場所はハイレベルな成績が求められそうです。
大の里の大関昇進を占ううえで、参考になりそうなのが横綱まで駆け上がった曙のケースです。
曙は3場所前は13勝2敗、2場所前は8勝7敗、直前は13勝2敗で優勝しました。2場所前は8勝止まりで、9勝に終わった大の里と似ているところがあります。
大の里が秋場所で13勝2敗の成績をあげれば、曙と同じ34勝で大関昇進ラインはクリアできることになりそうです。12勝3敗で33勝のラインに乗ります。もちろん数字だけでなく相撲内容も問われることになりますが、大の里自身、日々の稽古では大きな気づきを得ているようです。














