静岡市は9月2日、駿河区役所で警備業務に従事した会計年度職員(警備員)に支給する休日勤務手当について、マニュアルに誤りがあり、支給額に過不足が発生していたと発表しました。過大支給は73万円を超えています。
静岡市によりますと、地方自治法で追給や返納を求めることができる2019年9月から、誤りを覚知した前月の2023年9月までの5年間の支給分だけで、対象者は18人。過少支給は6人で18万5711円、過大支給は12人で73万4370円でした。
過少支給者には不足分を支給することを伝え、過大支給者には返納を求めているということです。
2023年10月支給分の休日勤務手当の算定過程で、前月9月支給分の手当額の誤りを覚知し、手当額を算出する際に使用するマニュアルに誤りがあり、過去の支給分にも誤りのある可能性が判明したといいます。
静岡市は、在職者11人の2023年4月から10月の実績分までの誤りを、事情を説明した上で3月支給分で修正処理を実施。退職者7人も含め、対象者18人に対して事情の説明していて、9月2日までに15人に説明済みだとしています。
原因として静岡市は、マニュアルの改訂が行われた際に、組織的なチェックが機能せず、過去、支給事務に携わってきた所属長を含む担当職員全員が、該当箇所の誤りに気づけなかったとしています。
静岡市はすでにマニュアルの修正を行っていて、休日勤務手当を含む給与関係の事務に関する研修を行うとともに、区役所が所管するその他の事務についても、誤りがないか点検を行うとしています。