台風10号は1日正午、東海道沖で「熱帯低気圧」へと変わりました。熱帯低気圧に変わった後も、東日本を中心に、熱帯低気圧周辺の雨雲や太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気の流れ込みにより、大気の状態が非常に不安定となるため、大雨には警戒が必要です。
ただ今回、SNSなどでは「熱帯低気圧ではなく、温帯低気圧では?」という書き込みも多く見られました。熱帯低気圧と温帯低気圧は何が違うのでしょうか?
まず、台風と熱帯低気圧の違いについてです。
気圧の高低や低気圧の大きさで決まると思いがちですが、実は中心付近の風速の違いだけなんです。
最大風速が17.2メートル以上が台風で、17.2メートルに満たなければ熱帯低気圧と呼びます。