パラならではの魅力

 パラならではの競技といえば、まず「ボッチャ」と「ゴールボール」。「ボッチャ」は重度な障がいのある人ができるよう考案されたスポーツで互いに6球ずつ投げ合い白い球にどれだけ近づけられたかでポイントが入ります。

カーリングに似た正確な投球や戦略が重要となる競技です。「ゴールボール」は視覚障がい選手による球技です。

鈴入りボールの音を頼りに守備を行うため、会場は静寂に包まれます。ゴールが決まると一気に歓声があがるのが、観戦の醍醐味です。

このほか、今大会で注目が集まっているのが、男子走り幅跳びです。現在、健常者の世界記録は8m95cm。これを義足のレーム選手が記録を更新するか期待が高まっています。人類初の9m超えが見られるかもしれません。

日本代表は、過去最多の52個を超えるメダル獲得を狙っています。日本勢の金メダル1号となった水泳の鈴木選手は「SB3」と示されますが、これは「平泳ぎ」で、手足を自由に動かせないなどの「身体機能に関する障がい」の、上から3つ目に重いクラス。今大会は障がいの「種類」や「程度」によって、14のクラスに分けられています。公平性を確保するため、こうしたクラス分けが 細かく行われるのが、パラリンピックの特徴です。そのため、競技の数は22でも種目は549に上るのです。