数奇な運命をたどった人形
青い目の人形は、97年前の1927年から、3月3日のひなまつりの日に「平和と友好の象徴」として、1万2000体以上がアメリカから日本へ贈られました。

しかし、太平洋戦争が勃発すると、「敵国の人形」として、ほとんどが処分されました。宮城県に届いたのは221体。うち10体が見つかっています。いずれも学校や寺に隠され処分を免れました。

佐藤さんが桃生小にある人形「メリー」と出会ったのは24年前。校長として桃生小に赴任したときでした。

桃生小学校の元校長 佐藤実さん:
「ずいぶん古いなという感じ。顔もちょっと色が付いていたり。だってこれ小道具で使っていたから、それを物置に置いていたということだから」