戦前にアメリカから「友情の架け橋」として日本に贈られた青い目の人形は、太平洋戦争がはじまると「敵国の人形としてほとんどが処分されるという数奇な運命をたどりました。現存するこの人形を通して、戦争を知らない子どもたちに友情と平和の尊さを伝える人たちの活動について取材しました。

青い目の人形「メリー」

赤いワンピースを着た人形。靴は壊れ、顔や手は色が落ちてしまっています。戦前にアメリカから贈られた青い目の人形「メリー」。

保管されているのは宮城県石巻市の桃生小学校です。

大郷町に住む雫石とも子さんは、この青い目の人形について2001年から調査しています。

この日は桃生小学校の元校長・佐藤実さんと小学校を訪ね、およそ20年ぶりに人形の保存状態を確認しました。

青い目の人形を調査する会 雫石とも子さん:
「そのままの人形が、メリーちゃんがここにいてくれたので、本当に久しぶりでうれしかったです」