台風10号が接近に伴い、各地で備えが進められています。広島県福山市の景勝地・鞆の浦では防潮用のゲートが稼働されました。

RCC福山放送局 内田博文 記者
「福山市鞆町の市営渡船場です。施設の中には欠航を伝える張り紙があるほか、改札の奥は閉じられた状態になっています」

鞆町と離島・仙酔島を結ぶ市営渡船は、8月28日から運航を取りやめました。再開予定は9月1日の予定です。渡船場はいつもなら島へ渡る観光客でいっぱいですが、29日は人影がまったくありませんでした…。

内田博文 記者
「午前9時半の鞆港の様子です。大小さまざまな漁船が係留されており、時折り吹く風によって小刻みに揺れています」

その鞆港では、県が高潮対策に着手しました。午前10時15分ごろから委託した業者によって防潮用のゲートが稼働されました。ゲートの高さは1メートルで、およそ140メートルに渡ってつながっています。

台風10号の影響で鞆町内のホテルも影響を受けています。

「NIPPONIA鞆港町」 柿木景子 マネージャー
「もともと28日上陸予定だったので、そのあたりから海外のお客さまで連泊されている方がいらっしゃって、うちの後、帰国されるという話だったので、前倒しで動いてもらったりはしたんですけど。28日あたりから宿泊のお客さまがいらっしゃったんですけど、数件キャンセルは出ていますね」

こちらのホテルは古民家を改修した造りであるため、台風の後の被害が出ないかも懸念していました。

また鞆町内の商店では、臨時休業の店を見られました。特産の保命酒を扱う店でも、29日・30日を臨時休業としました。県内有数の観光地鞆の浦でも台風の影響を大きく受けていました。