台風について気象予報士の東さんが解説します。お願いします。
■東杜和 気象予報士
現在の雨の様子から見ていきます。

まだまだ台風は離れているんですけれども、きょうから活発な雨雲がどんどん入ってきいる状況です。

現在、西部のほうに強い雨雲があるんですけれども、その西部の宿毛に大雨警報(浸水害)と洪水警報が発表されています。低い土地の浸水害、河川の増水、はん濫に警戒が必要です。

台風が近づいてきてどんどん状況が悪化します。本番はこのあとです。
台風の進路予想を見ていきます。非常に強い台風10号、このあと北上を続けて金曜日になると日本列島を東に進路を変える予想となるんですけれども、高知県は台風の右側に位置する時間が長くなります。

風、波はもちろんですが、雨への備え、対策をしっかりと行ってください。

台風はこのように九州の西の方を進むんですが、右側に位置する高知県には活発な雨雲がずっと入り続けて、長い時間大雨が続く見通しとなっています。

まとまった雨となる恐れがありますので、この先3日間ぐらいは大雨に厳重な警戒が必要となります。
予想される24時間雨量です。多いところで29日(木)の夕方までで県内全域300ミリ。30日(金)の夕方までで400ミリ。31日(土)の夕方までで県内全域300ミリとなっています。

単純に足し算すると1000ミリ近い雨が降るということになります。また、29日の午前中から夜にかけては高知県で線状降水帯が発生するおそれがあります。

もし、線状降水帯が発生した場合、予想されている雨量を上回る雨が降る可能性があります。大雨に厳重な警戒をしてください。

特に雨の量が多くなるのが山沿いとなります。3日間で800ミリを超えるようなところがたくさんありそうです。警戒をしてください。
大雨時の注意点です。道路の冠水、低い土地の浸水。河川の増水・はん濫。そして土砂災害ですね。いずれも今回台風が長引く、3日間4日間と影響が出る可能性があります。状況がどんどん悪化する可能性があります。厳重に備えてください。

そして、大雨災害が迫っているときは「川や田んぼは見に行かない」。「崖や斜面には近づかない」、危険な場所からは離れて建物の2階以上、垂直に避難をするようにしてください。夜間・車での避難は危険ですのでやめてください。夜は見通しが悪くなっていますので、夜間は2階など上に上に避難するようにしてください。
