■台風11号 31日に沖縄接近 今後さらに発達か

森田気象予報士:
今回、台風がなぜ複雑な動きをしているのかというのには、もう一つ理由があるんです。
29日の朝6時からの天気図を見てみると、台風11号の近くに一つ渦巻きがあります。これが熱帯低気圧で、今後24時間以内に台風になり、台風12号になります。

2つの台風や熱帯低気圧が相互に関係することを、“藤原の効果”と言ってるんですが、まさに今起きてる状況なんです。
そうすると、元々この進路が複雑になることは当然なんですけども、その後、予想図を見ると、暴風域を持った台風11号が西へ進んでいきます。台風12号に引き込まれて、その後その12号の影響がなくなると北に来るだろうという。
ものすごい複雑な動きをするので、特に沖縄本土から奄美地方、石垣・宮古もですが、3日間ぐらい台風の影響を受けるんです。

井上キャスター:
台風11号は、一旦、熱帯低気圧に吸い寄せられるわけですか?

森田気象予報士:
そうです。熱帯低気圧が、台風12号になって上がってくるんですが、それとともにおそらく12号が先に進んでいって、そこに引っ張られるようにまた11号は北に上がってくんです。だから、両方の台風の影響を受けるので、これから3日間ぐらいは大変な状況だと思います。


30日夕方6時からの雨と風の予想を見てみましょう。
31日の予想最大瞬間風速は、▼大東島地方(沖縄)70m▼沖縄本島30m
31日は猛烈な台風になりますので、最大風速が中心付近で、55m付近以上になります。瞬間風速は70mどころか80mとか、そういった感じになってきます。
南海上には熱帯低気圧が発達して、今後台風12号ができるという状況です。

井上キャスター:
雲の集まりは小さく感じますけれども、とてつもないパワーがある。

森田気象予報士:
小さくコンパクトに見える台風ほど強い風が吹きます。

ホランキャスター:
最終的に台風11号と12号が2つやってくるということなんですか?

森田気象予報士:
ありえると思います。

井上キャスター:
沖縄地方、そしてこの後、九州も警戒が必要になります。