岩手県では27日、線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続いているため土砂災害や浸水、河川の洪水など災害の発生する危険度が急激に高まっています。

気象庁は午後7時57分、岩手県内陸に「線状降水帯発生情報」を発表しました。

またこれに先駆けて、1時間に約100mmの猛烈な雨が降ったとみられる盛岡市北部と南部にはそれぞれ記録的短時間大雨情報が発表されています。

岩手県内では、盛岡で午後6時50分までの1時間降水量が68ミリと1923年の統計開始以来、観測史上最大となりました。また、盛岡市・薮川も午後7時20分までの1時間降水量が74.5ミリで観測史上最大となっています。

午後8時現在、盛岡市と岩手町、葛巻町に土砂災害警戒情報が発表されています。
この他、大雨洪水警報が盛岡市、滝沢市、葛巻町、岩手町に。大雨警報が矢巾町に発表されています。

この影響で盛岡市内では土砂崩れによる通行止めが複数か所で発生している他、冠水による車の立ち往生も発生しています。

現在のところ人的被害は確認されていません。(午後9時現在)