岩手県の沿岸地域には20日午後、暴風警報が発表されましたが、今のところ人的、物的被害の報告は入っていません。

20日午後1時10分、岩手県の沿岸地域に暴風警報が発表されました。20日から21日午前5時までの間に、盛岡市好摩で秒速14.5メートルの最大風速を観測するなど、各地で南よりの強い風が吹きました。また、降り始めからの雨量は釜石で93.5ミリ、山田で78.5ミリなどとなりました。

県は暴風警報の発表に伴い災害警戒本部を設置しましたが、21日午前2時50分、24時間危機管理体制に切り替えました。暴風などの影響でJR山田線、八戸線、釜石線、三陸鉄道で運休が発生したほか、県内の200戸あまりで倒木などによる停電が発生するなどしましたが、21日午前8時時点で人的、物的被害の報告はありません。

岩手県では海上で暴風の恐れがなくなり、大雨や竜巻などの激しい突風の恐れもなくなりましたが、これまでに降った雨により、地盤の緩んでいるところや、増水している河川があります。引き続き、強風や土砂災害、河川の増水に注意が必要です。