自民党の総裁選で麻生副総裁はさきほど、河野デジタル大臣を派閥として原則支援する方針を表明しました。河野氏にとってはプラス要因ですが、これで勝てるのかは不透明なままです。
きのう、総裁選への出馬を表明した河野大臣は自民党議員に挨拶回りをしていました。
河野太郎デジタル大臣(61)
「一応、名刺持ってきた」
英利アルフィヤ衆院議員
「頂戴します。ありがとうございます」
河野太郎デジタル大臣
「よろしくお願いします」
英利アルフィヤ衆院議員
「よろしくお願いいたします」
総裁選に出馬意向 齋藤健 経済産業大臣(65)
「前回は一緒にやったんですけども、すみません」
河野太郎デジタル大臣
「今回はいろいろあれですが、まあ頑張りましょう」
その河野氏のきのうの発言が波紋を広げています。派閥の裏金事件を受け、政治資金収支報告書に不記載があった議員全員に対して不記載額を返納するよう求める考えを表明したのです。
河野太郎デジタル大臣
「不記載になってしまった金額を返還することで、けじめとして前へ進んでいきたいと」
主に対象となる安倍派では、賛否が割れました。
安倍派最高顧問 衛藤征士郎 衆院議員
「返せと言っても、どうもね、その考えというのは我々としては理解できない。あまりにも唐突なご発言だとみんな思ってるんじゃないでしょうか」
安倍派 柴山昌彦 元文科大臣
「一定の方針に従って、その還付金を処理をするという方向を示してもらえれば、大変ありがたいのかなと」
一方、「ポスト岸田」候補のこの人は、裏金事件への対応をめぐって、党が行った処分の見直しはしない考えを示しました。
石破茂 元幹事長(67)
「1回決めたものをもう1回見直すということは今までもやったことがないし、それは党としてあるべきだと思っていません」
石破氏はあくまで従来のルールに則って決めるとしていて、河野氏の主張とは一線を画しました。
こうした中、河野氏はさきほどから所属する麻生派の研修会に参加。そこで派閥のオーナーである麻生副総裁からこんなメッセージが…
麻生派会長 麻生太郎 副総裁
「河野太郎というのは出馬表明をきのう行っております。見られた人も多いと思いますが、3年前に比べたら出来が良かったな。志公会(麻生派)で育ち、また同じ釜の飯を食って育ってきた。そういった河野太郎、同志としてしっかり応援していきたいものだと思っています」
河野氏にとっては大きな援軍ですが、これだけで勝ち目が出たとは言えません。前回の総裁選で連合を組んだ小石河は今回ライバル同士となっていますが、河野氏は最新の世論調査で残りの2人に水をあけられています。
「ポスト岸田」候補のひとり
「(河野氏の会見は)あんまり面白くなかった。3年前の尖ったイメージがないね」
さらに、これまで河野氏を支援してきた菅前総理も今回は小泉氏を支持する考えを固めています。
河野太郎デジタル大臣
「菅さんも進次郎さんも同じ神奈川ですし、ここまでも色んな話をお2人ともしてきているが、今回はこういうやり方になったということでございます」
こう語っている河野氏ですが、勝利への道筋はまだ見通せません。
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