なぜ辺野古に基地建設?

そもそも、この辺野古に基地を建設することになったのは、普天間基地を移設するという計画のためです。

住宅街の真ん中にあり、「世界一危険な飛行場」とも言われる普天間基地については、1996年に日本側に返還されることが決まりました。

その後、2013年に代替施設として辺野古での基地建設が動き出したのです。そして、2018年から埋め立て工事が進められてきました。

最終的な総工費"2.6兆"の試算も コストも"底なし"?膨張の懸念

総工費は、2014年の時点では「3500億円以上」とされていましたが、“マヨネーズ並み”軟弱地盤が発覚したことを受けて、2019年には一挙に9300億円に増額されていました。

そして今、これでも足りないことが懸念されているのです。

これまでに埋め立てたのは、軟弱地盤のない南側だけ。全体の16%でしかないにもかかわらず、2022年度末の時点で、すでに半分近くの4312億円が使われていたことが判明。

沖縄県は、最終的に総工費は2.6兆円まで膨らむと試算していて、玉城知事は「国民の税金を無駄に投入することなく直ちに建設を中止し、県外、国外移設に向けて県との対話に向き合ってほしい」と訴えています。