進路は北西⇒北東へ 上空の太平洋高気圧の張り出し具合がカギ

台風の進路は周辺の上空の風の流れに大きく左右されます。
上空5500メートル付近の気圧配置を見ていくと、現在、台風は小笠原近海を北へと進んでいますが、周辺では上空の太平洋高気圧が張り出しています。


ただ、上空の太平洋高気圧は週明けにかけて勢力がやや弱まる予想で、西日本付近に切れ間ができてくる見込みです。台風はその高気圧の西の縁の沿うように北西方向へと進むとみられます。



さらに27日以降は西日本へ張り出していた高気圧が東へとやや後退します。また西からは上空の気圧の谷がやや北に偏った形ですが近づくため、北東から北へと向きを変えてやや速度をあげつつ日本列島を縦断する予想です。
一方で、高気圧の勢力や上空の気圧の谷が近づくタイミングなど不確定要素も多く、この予報のズレが結果的に台風の進路のブレ幅にもつながっています。この状況は週明けにかけて続く見込みです。
では、アメリカやヨーロッパなど海外予報機関はどのような進路を予想しているのでしょうか。参考に見ていきましょう。