秋の味覚サンマが23日朝、宮城県の気仙沼港に去年よりも3週間早く初水揚げされ港は活気づきました。去年に比べサイズが大きく脂ものっているということです。

初水揚げしたのは長崎県の「第8太喜丸」で21日、北海道のはるか東沖の公海で獲ったサンマ48.1トンを水揚げしました。

気仙沼港でのサンマの初水揚げは去年より3週間早く8月の水揚げは2年ぶりです。ここ数年続く不漁の対策として今シーズンは例年より10日早い8月10日に公海に限り漁が解禁されました。

第8太喜丸 井上太喜漁労長:
「去年までは消費者や知り合いに配るにしても自信を持ってサンマを提供出来ないサイズだったが、今年は、食べてみても美味しいので、みなさんにすぐにでも食べてもらいたい」

買受人:
「9月に入ってからの水揚げかと思っていた。それが早い時期に水揚げが出来てスタートは良かったと思う」

水揚げされたサンマは、一匹100グラム前後の中型サイズが主体で、去年の初水揚げよりも500円程高い1キロあたり1349円で取り引きされました。

気仙沼港近くの鮮魚店にはさっそくサンマが並びました。価格は1匹税込みで120グラムが324円、140グラムが540円と、初物とあってまだ高い値段でしたが、訪れた人たちは次々と買い求めていました。

買い物客:
「初水揚げのわりには大きい。珍しいと思い買った」
「いつもより大きいのでは、初物にしては。刺身と塩焼きで食べたい」
「きょう水揚げと聞いたので随分大きい」

気仙沼港でのサンマの水揚げは9月中旬以降本格化し、12月まで行われる予定です。

県によりますと、サンマの今年の水揚げは去年並みと見込まれています。サイズについてもやせたサンマが多くなるではないかと分析されていて、依然として厳しい状況が続く予想となっています。県内での水揚げのピークは10月初旬と見込まれています。