一方、ここのところ激しい寒暖差で、2022年は“秋バテ”に特に注意が必要になるということですが、その対策を専門家に取材しました。
■“逆走”台風11号 進路定まらず影響長引く恐れも
ホラン千秋キャスター:秋は台風のシーズンでもあるということで、台風11号が発生しました。

気象予報士 森田正光さん:
台風11号は28日(日)に発生し、日本の南の海上に台風12号が発生するんじゃないかと言われていたが、単独で周辺の雲を集めて、さらに発達しながら迷走しそうなんです。
ホランキャスター:
どう迷走しそうなのかというのを見ていきましょう。

森田さん:
普通台風は、北東方向に行きますが、この台風は逆走型とでも言いましょうか、逆に西の方に向かっています。
さらに予報円が9月1日(木)、2日(金)くらいからすごく大きくなっていって、3日(土)ものすごい大きいですよね。
つまり30日(火)、31日(水)までは何とか進路がわかるけども、それ以降よくわかりませんよってことを表している。
ホランキャスター:
西に行ってちょっと南下したら、また北上してくることもあるんですか?
森田さん:
そうなんです。ちょっと無責任な言い方かもしれませんが、定かではないという状況ですよね。
ホランキャスター:
今後この台風が発達するのかどうかというのを、海水温から見ていきます。

森田さん:
表面の海水温が高いのは事実なんですけれども、台風ってバーっと海の水をかき混ぜるんですよ。本来は冷たい水が上がってくるので発達しないんですが、2022年は水面下でも水温が高いので、かき混ぜても発達する。だから935hPa(ヘクトパスカル)とかまで発達するんですよね。例年よりもその発達の度合いが大きいと思います。
ホランキャスター:
影響がでそうな地域というのはどの辺りですか?
森田さん:
当面は小笠原が暴風域です。さらに行くと沖縄本島から石垣・宮古・奄美大島も含めてこの辺り一帯が危険ということですかね。週末に注意が要る状況だと思いますね。
■28℃から33℃まで“ジグザグ気温”
ホランキャスター:最近の天気について、SNSでこんな声がありました。
「涼しい!過ごしやすい!エアコンいらないくらい」
「気温も下がってきて空気も秋の装い。一気に夏が終了した感じ」
こういった声があったんです。

実際に29日(月)の最高気温を見ていきましょう。全部が全部涼しいというわけではないんですね。大体、名古屋辺りから西は赤くなっていて、30℃以上の熱い地域。そして、そこから東に行きますと、この赤からだんだんとオレンジに変わるのがわかるでしょうか?これは30℃以下の、涼しいと皆さん感じられた地域なんだと思われます。

東京の最高気温の平年値をみてみると31℃行かないぐらいから30℃前後のあたりなのですが、29日(月)までの変化を見ていくと、27日(土)は大変暑かったんですよね。

▼27日(土) 33.9℃
▼28日(日) 28.1℃
▼29日(月) 28.0℃
森田さん:
27日(土)が最後の夏で、このあと、秋になったといってもいいんじゃないですかね。
ホランキャスター:
この暑さはもう二度とやってこないのでしょうか?

どうやらそうではなさそうなんです。30日(火)は最高気温26℃まで下がりそうということで、これはおそらく長袖あるいは1枚羽織れるものを確実に持っておいた方がよさそうな気温だと思われますが、ここから気温はグーンと上がるんです。
東京の予想最高気温
▼31日 (水)32℃
▼9月1日(木)33℃
▼2日 (金)31℃
この3日間は30℃を超えそうな予想。そして、その後また下がるんですね。

▼3日(土)28℃
▼4日(日)29℃
▼5日(月)29℃
また30℃以下になる予想です。このジグザグの気温というのは秋っぽさなんですか?
森田さん:
むしろこういうジグザグ気温のが秋だと言った方がいいと思いますね。でこぼこしながら気温が下がっていくというイメージです。
