砂糖の商い→カステラを製造

長崎市に本社を置く福砂屋は江戸時代の1624年に創業。

海外から入ってくる砂糖などの商いを通してポルトガル人直伝のカステラを作り始めました。
当初のカステラは二度焼きし、硬めの食感で、比較的長く保存できることから航海に出る船乗りに人気だったそうです。
カステラを生かしたシュークリーム作りを企画
創業から今年で400周年。
副社長の殿村禎三さんは大きな節目を祝うある企画を思いつきました。

カステラ本家 福砂屋殿村禎三 取締役副社長「実は明治の頃に洋菓子や和菓子を60種類くらい作っていまして、その中にシュークリームがあったので400周年を記念して進化系のシュークリームを作ってみました」
福砂屋オリジナルの「シュークリーム」。

歴史を辿る蔵書を見ると、明治時代のメニュー表に当時の言い方で「シューソラクリーム」と記載されています。
ただ、レシピは不明。
そこで福砂屋はカステラを生かしたシュークリーム作りを企画。
記念イベントで提供されるのは、クッキーシューとストロベリーシューの2種類。

カステラを粉砕して作るクッキー生地のシューの中に福砂屋こだわりの卵で仕上げたクリームがたっぷり入っています。
カステラ本家福砂屋 生産部部長 宮本大志郎さん「シュー生地にもカステラで使用した独特の卵を使用しているので、色も鮮やかに出てなおかつカステラを使ったクッキーシューにできあがっています」