寝ている時、運動している時によく足をつる 熱中症の初期症状の可能性も
夜中に足がつって眠れない、運動をしている時に足がつり動けなくなるなど、急に襲われるふくらはぎの激しい痛み“こむら返り”。ふくらはぎだけでなく、足の裏や太ももなどで起こることがあり、症状は数分以内に治まることがほとんどです。厳しい暑さが続くこの時期は、こむら返りが起こりやすい時期でもあります。夏のこむら返りの主な原因は脱水、冷房による冷え、日中のむくみです。こむら返りの対処法を足の専門医である下北沢病院の菊池守先生に伺いました。
夏場は運動中に大量に汗をかいたり、就寝中も気づかないうちに「脱水」状態になっていたりする恐れがあります。対策としてこまめな水分補給は大切ですが、水分だけでなく塩分も補給するようにしてください。水分だけをとると、かえって体内の電解質のバランスが崩れてしまいます。電解質なども補給できる経口補水液やスポーツドリンク、麦茶をとることがオススメです。また筋肉の弛緩に関わるマグネシウムが不足することもこむら返りの要因になるといいます。1日3食バランスのとれた食事をしっかりとることで補えるそうです。アルコールは適度にとる分には問題ありませんが、過剰に摂取すると脱水症状が出るおそれがあるため注意が必要です。
また「日中の足のむくみ」もこむら返りの原因になるといい、長時間の立ち仕事やデスクワークの方も注意が必要です。日中は長時間同じ姿勢にならないように、30分に1回は立ったり座ったりして体を動かすようにしてください。
昼夜問わず、冷房が欠かせないこの時期、「冷房による冷え」にも気を付ける必要があるといいます。足が冷えてしまうと、足の筋肉が硬くなり収縮しやすくなります。そのため、冷房をかけて就寝する時は、足を布団にかけて、足を冷やさないように注意してください。