帰国した人が書き残した手記
鹿島台歴史研究会 川越壽美子会長:
「各地で今戦争が行われている状態も見聞きしていると思うので、機会があるたびに(満州開拓団のことを)伝えてきたい」

20日は、慰霊祭のあとに懇談会が開かれ、満州から帰国した人が書き残していた手記が公開されました。
鹿島台開拓団の遺族、木村和美さんが手記を読み上げます。「義父は私たちが結婚して3年目に亡くなった。向こうで子どもたちを亡くして、(私たちが)孫を1人見せてあげられたのがせめてもの親孝行だったかなと思う」

鹿島台開拓団の遺族・石光純子さん:
「父も手記を書いていた。今回初めてしっかり読んで、泣きながら読ませていただいた」
鹿島台開拓団の遺族・木村和美さん:
「平和が続くように、苦労してきたんだということを子どもたちに伝えていきたい」

公開された手記は、遺族が書き写しを行うなどして大切に保管されています。
遺族らは今後も慰霊祭を開くことにしています。