人気のワーキングホリデー なぜ若者はオーストラリアへ

ワーキングホリデー人気の背景にある、世界の最低賃金を比べてみると、日本(1004円)も上がってはいるが、他の国(オーストラリア2386円、ニューヨーク市2384円、イギリス2196円)と上がり方がすごく、結果、2倍以上の差がつくレベルになっている。

背景にあるのが賃金だけではなく、為替市場の動向もあり、豪ドルに対して円がどんどん安くなっている。かつて60円ぐらいだったものが、今109円まで下がった時期もあり、円安は大きい。
千葉商科大学教授 磯山友幸氏:
特に円安で見た日本の最低賃金が猛烈に安いので、このままだと外国人も来なくなる。

一方、日本人でオーストラリアを訪れた人は、観光客も含めてピーク時に80万人ぐらいいたのが、今は29万人にまで減っている。日本人がたくさん行ってるときには日本人向けの仕事もたくさんあるはずだ。

千葉商科大学教授 磯山友幸氏:
「もはや海外に行かないと稼げない」ということで、この10年、20年、日本の若者は「内向き」だとずっと言われてきたが、うちの大学で学生にアンケートを取っても「むしろ海外で働きたい」という人がすごく増えてきている。内向き思考が変わったという意味ではプラスかもしれない。
(BS-TBS『Bizスクエア』 8月18日放送より)