保護者世代も性や生殖に関する知識の啓発を

齋藤キャスター:
「性に関する身体のことを親子で話し合ったか」という調査によりますと“経験なし”が▼男子高校生79.0%、▼女子高校生61.0%で、主な理由として「気まずい」「恥ずかしい」といったことが挙げられたそうです。
また保護者の方も生殖や性に関する知識を『正しく伝える自信がない』と答えた方が73.0%となり、子ども・大人とも性に関して問題があることがわかりました。(※1)

街の保健室「KuKuNa」の幸崎若菜室長は「家庭や学校だけでなく、悩みや不安を相談できる場所が“当たり前に存在”していかない限り、子どもの声を拾い上げるのは難しい。“街の保健室”の存在を知っていろんな人に活用してもらいたい」と話しています。
井上キャスター:
親御さんの意識も重要ですね。実際にこども園や保育園で性教育に関する時間を設けているところも増えているそうです。
一方、施設側は運営をしていく上でボランティアだけだと持続可能は難しいと思います。自治体の補助などがあるかもしれませんが、運営資金などはどのようになっているのでしょうか。
産婦人科医 宋美玄さん:
自治体の補助や、クラウドファンディングなどがあります。クリニック併設型ではクリニックの持ち出しで運営されているところもあります。そういった運営資金の問題と、保健師を知ってもらうという広報ですね。こちらの課題もあると思います。
これは日本の性教育が足りないという部分を民間や自治体が補っているので、やはり公的な資金の投入がされてしかるべきなのではないでしょうか。
また保護者の世代も性教育を受けてないので、教えるどころじゃない。性や生殖に関する知識の啓発は全ての年代に必要だと思います。
(※1)「メルクバイオファーマ株式会社 第8回 Yellow Sphere Project調査」
対象:全国の高校生男女200人/高校生の親400人
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<プロフィール>
宋美玄さん
産婦人科医
2児の母
女性の健康などのテーマを発信














