農地や山林を侵食し、全国的に問題となっている放置竹林についてです。
高齢化や担い手不足を背景に宮崎県内でも放置竹林の面積は年々増加していると言われている中、小林市では竹を使った「メンマ」が登場、商品化のきっかけは地元の子どもたちでした。
おむすびの上に乗せられたメンマ。
小林市須木にあるレジャー施設「すきむらんど」にある店舗で今月から販売が始まったのが「すきメンマおむすび」です。
実はこのメンマは、放置竹林の問題を解決しようと、地元の竹で作られたもので、小林市の地域商社「bridge the gap」が手がけています。
そのきっかけとなったのは地元の子どもたちでした。
(bridge the gap 青野雄介代表取締役)
「須木小学校の地域課題の解決方法のプレゼン発表がありまして、その中で須木が竹の生えすぎで困っていると・・・」
その後、延岡市で放置竹林を活用した「メンマ」作りに取り組む会社から開発に関するノウハウを教えてもらうことで、子どもたちの発表からおよそ2年、「すきメンマ」が完成しました。
この日は、当時、実際にプレゼン発表をした須木中学校の生徒3人が試食会に参加。
完成したメンマをさっそく味わいました。
(須木中学校 前田愛琉さん)
「ちょっとピリ辛でおいしい」
(須木中学校 村社 菫さん)
「(商品化は)ちょっとびっくりしたけどうれしい」
(須木中学校 永迫志穏さん)
「コリコリしていてとてもおいしい。これで須木がよくなっていけばうれしいなと思う」
また、自身の所有する竹林から原料となる竹を提供する地元住民は。
(自身が所有する竹林を提供 中間正路さん)
「いままで捨ててたもの、部分が商品になる。そして旨いものができるというのはうれしい」
(bridge the gap 青野雄介代表取締役)
「メンマを商品にして食べてもらうことでいい循環を生んでいくことができる可能性が非常にあるんじゃないか。これが全国に轟いていくといいなと思う」
放置竹林から生み出された「メンマ」。
地域のやっかいモノを活用する取り組みは今後も広がっていきそうです。
「すきメンマ」ですが、今後は、お土産としてパッケージングしたものも店舗で販売する予定だということです。
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