シリーズ『終戦から79年』
終戦間際の1945年に、たった1か月ほどの期間で旧日本軍が新潟県魚沼市でひそかに『飛行場』を建設していたことをご存じでしょうか?
芝を刈り、石を拾い…。
作業には子どもも動員され、完成したのは79年前の8月15日。
暑い夏の日でした。
【魚沼歴史・民俗の会事務局 八海昭夫さん(69歳)】
「皆さん汗水流して、のども乾いたでしょうしね。暑いさなかで、砂漠の中での作業のようなそんな感じだったでしょうから、本当に大変だったと思います」

本土決戦に備え、魚沼市小出地域の八色原(こいで・やいろはら)と呼ばれる場所に建設された“秘匿飛行場”の計画は秘密裡に進められ、今に残る記録はほとんどありません。
当時の様子を語る桜井秀一さん(89歳)と森山みつさん(97歳)。
作業に駆り出されたのは、まだ幼い少年少女たちでした。

【森山みつさん】
「飛行場をつくるにあたって、そこをみんな掘り返して、こういうゴロゴロした石をみんな拾い出したわけ、それを私らがした。骨が折れましたね、暑いときで」
飛行場建設の命令は、突然下されたといいます。
 
   
  













