今回の台風発達の要因、一つは、例年に比べ日本近海の海水温度が3℃前後も高いことです。台風は海水温からエネルギーを得ているため、海水温度が高いほど勢力を発達、維持させるのです。

そしてもう一つの理由は、台風が陸地を避けて進んでいるからです。台風が陸地に近づけが近づくほど、台風自身の回転が妨げられ、勢力が弱まってきます。

さらに上陸するとなると、上陸した地点は被害が大きくなるおそれがありますが、海水温からエネルギーを得ることができなくなった台風は、陸に上がった河童同様、急に衰える傾向があるのです。

今回の非常に強い台風7号、日本に接近するものの、陸地に付かず離れず、勢力を強め維持したまま東北地方の東岸を進む危険なコースを進んでいるのです。

RKB毎日放送 気象予報士 龍山康朗