信州の夏の風物詩、諏訪湖祭湖上(すわこまつり・こじょう)花火大会が15日夜、行われました。
夜空を焦がした大輪の花火が、全国各地から訪れた人たちを魅了しました。
諏訪の夜空を煌びやかに彩った大輪の花々。
お盆恒例の諏訪湖祭湖上花火大会が行われました。

入場ゲートの近くには午前中から夏休みの家族連れなど大勢の見物客が詰めかけ、場所取りの行列が…。
アナウンス:
「ただいま午前11時になりました。各ゲートを開門いたします」
開場と同時に観覧エリアに駆け込んで、お目当ての場所にビニールシートを広げます。
諏訪市から:
「家を出たのは7時ごろですね。朝早く来た甲斐がありました」
飯田市から:
「朝7時に家を出てきました。気合を入れて!」
日中、曇り空の隙間から夏の日差しが差し込み、最高気温が30度まで上がった諏訪地方。
午後には時折雨にも見舞われ、湖畔では合羽に身を包んだり、雨傘をさしたりしてしのぐ人たちの姿が見られました。
坂城町から:
「(雨への備えは)万全ですね。とりあえず待って、やっぱり見たいので期待しています」
それでも花火への期待は膨らみます!
群馬県から:
「子どものころ親に連れてきてもらってすごくよかったので、親になっても来ています」
「親は毎年来ているんですけど、私は10年ぶりくらいなのですごく楽しみです」
坂城町から:
「待っている時間は期待を膨らませる時間なので、楽しみにしています」
東京都から:
「子どものころは友達と来て楽しかったんですけど、今年は家族となのでまた違う楽しみで、子どもたちが喜んでくれればという楽しさがプラスされて、懐かしさと2つの楽しみです」
そして迎えた午後7時。
諏訪湖祭実行委員会長 金子ゆかり諏訪市長:
「3・2・1!それでは点火します!どうぞ!」
地震や台風などの影響も懸念される中での開催となった今年の大会。

五臓六腑に響く迫力ある音と夜空を華やかに焦がす花火が人々を魅了します。
資材や人件費の高騰で全国的に花火大会の開催が厳しい状況となる中、諏訪市は、有料の桟敷席を2万5千席から3万席に増やしました。
協賛金も過去最高の9448万円が寄せられ、諏訪湖の花火への大きな期待がうかがえます。

戦後の復興を願って1949年にスタートした諏訪湖祭湖上花火大会は、回数を重ねるごとに規模を拡大。
コロナ禍の中止を経て2023年から通常開催となり、今年は能登半島地震からの復興もテーマに掲げられました。

クライマックスは、名物・水上大スターマイン。
「シン Kiss of Fire」

半円状の花火が湖面に反射するさまもこの大会ならでは光景です。
東京都から:
「東京でテレビで見たりしていたんですけど、今年は生で見られて感激でした」
県内から:
「音の迫力ですね、背中まで響くような」
「バーンという地響きがばっちり!すごいです!」
埼玉から:
「(スタートの)一曲目から泣きそうですごく感動しました」
「最後のスターマインがこっちに飛んで来そうでドキドキしました」
「本当に来てよかったです。絶対来年も来たいと思っています」

全国から訪れたファンたちが信州・諏訪湖の光と音の競演に酔いしれました。