全国ラジオ体操連盟によると、その始まりは1928年。健康増進を目的に、昭和天皇の即位を記念し制作された「国民保健体操」がラジオで放送され、以後、ラジオ体操という名称で親しまれるようになりました。

夏の風物詩だった子どもたちのラジオ体操は、近年は期間を縮小したり、行わない地域も。大人たちの協力が不可欠な反面、昔と比べ、地域の協力体制や働き方が変化していることなども、その原因とされています。その一方で!

昭和時代の子どももラジオ体操に汗を流した



▽小学校高学年の児童
「家でやることがないから、ゴロゴロしていて運動しなくちゃと思って参加している」

「ラジオ体操第一」は、およそ650個ある全身の筋肉や関節のうち、400個を刺激し、さらに、より運動量が多い「第二」まで行うと、ほどよい全身運動になるといいいます。

運動不足解消のほか、夏休みで不規則になりがちな子どもの生活サイクルを整えることや、親以外の大人とコミュニケ―ションを取るなどのメリットもあります。

▽保護者
「今メンバーが51人いて、きょうは(体操)開催します中止しますとか連絡がきたり、子どもたちはこういった様子でしたよ、とみんなで連絡とれるのは凄く新しいなと感じます」

グループチャットの今時のツールを活用する保護者たち。これまで顔を知らなかった近隣住民との仲間意識が生まれたといいます。