岸田総理が来月行われる自民党総裁選に立候補しない意向を表明しました。トップの顔が代わることで本当に自民党が変わるのか。野党だけでなく、有権者からも厳しい視線が注がれています。
岸田総理
「今回の総裁選挙では、自民党が変わる姿、新生自民党を国民の前にしっかりと示すことが必要です。最もわかりやすい最初の一歩は、私が身を引くことであります。私は来る総裁選には出馬いたしません」
派閥の政治とカネをめぐる問題について「トップとして責任をとる」として、総裁選への不出馬を表明した岸田総理。
突然の表明に驚きが広がる一方で、有権者からはこんな指摘が。
「人を代えればいいっていう問題じゃなくて、ちゃんとみそぎをしたのかと。お金の問題にしろ、裏金の問題にしろ、全くしてない」
「びっくりしましたが、長い目で見ると当然の流れかなと。これで良い方に変わっていくといいなとは思っています」
本当に変わる姿を示すことはできるのでしょうか。
岸田総理
「残されたのは自民党トップとしての責任です。組織の長として責任をとることに、いささかの躊躇もありません」
外交日程に区切りがついたこのタイミングでけじめをつけたと説明した岸田総理。
総理周辺によりますと、最終的にけさまでに決断したということです。
「自民党が変わった姿を示す場」だと強調した総裁選について、次のように期待をよせました。
岸田総理
「我こそはと思う方は積極的に手を挙げて、真剣勝負の議論を戦わせてほしい。オール自民党でドリームチームを作って、信頼回復に向けてしっかりと取り組んでもらいたい」
岸田総理が不出馬を表明したことで、今後、動きが加速しそうな総裁選レース。
石破元幹事長や小泉元環境大臣、河野デジタル大臣のほか、茂木幹事長、高市経済安全保障担当大臣らが出馬に意欲を見せています。
これまでも政権の支持率が低迷するたび、総裁選にスポットライトをあてて自民党の浮揚につなげるといった歴史が繰り返されてきましたが…
「結局、自民党は誰がなってもあまり変わらないかなという気はしますよね」
「とても新しい自民党には思えない。やっぱり同じ感じを受け継いでいくだろうなと思います」
閣僚経験者
「世論は岸田さんが責任を取ったと思うのか、辞めたところで何も変わってないと思うのか、そこが重要だ」
自民党が変わる姿をどのように示すのか。
JNNのインタビューに応じた森山裕総務会長は、これまでの派閥単位で動く総裁選から脱却できるかが鍵になると話します。
自民党 森山裕 総務会長
「旧派閥みたいな形で総裁選挙を行うことは、厳に慎まなければいけないと思いますし、そこが自民党が変わったというご判断いただける一つの基準になるんだろうと思います」
一方、野党は総裁が誰になっても「自民党の体質が変わるわけではない」と批判しています。
立憲民主党 泉健太 代表
「党が危機になると総理総裁を代えて、心機一転、過去を忘れてもらうと。そういう手法に国民がいつまでも引っかかっていてはいけない」
共産党 小池晃 書記局長
「自民党全体が責任を取らなければいけない問題ではないでしょうか。自民党の中での政権のたらい回しでは、何も変わらないと思います」
裏金事件に端を発した深刻な政治不信。有権者が求めることは。
「派閥というか、自分の党を向いての政治になっているので。国民の方を向いた政治をやってくれるような方が出てこられることを期待しています」
「未来の子どもたちに向かって、いろいろとやってくれる政治になってくれればいい。(Q.今回、変わると思いますか)変わってくれないと困ります」
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