「人生、平坦にいくことってない」苦しみ乗り越え 命をかけた演奏

生前の高橋ゆり子さん

2人で組んでいたのはユニット「シャンソン20区」。

高橋さんの演奏する「愛の讃歌」に惚れ込んだ蓮井さんが声をかけ、4年前に結成しました。

その結成1年半後、高橋さんに乳がんが発覚。

手術や抗がん剤治療などで一時は乗り越えたものの、昨年秋に再発しました。

それでも、高橋さんはピアノを弾くことを諦めませんでした。

(高橋ゆり子さん)
「人生、本当に平坦にいくことってないですよね。苦しいことを乗り越えてきたからこそ、いいことがよりよくいいことと思える」

「ということで、一日一日大事に生きながら人間としての厚みを私は蓄えていくんじゃないかなと」

今年1月、シャンソン20区のリサイタル。

高橋さんは演奏に集中するため、抗がん剤治療を一旦ストップし、2時間にわたって14曲を演奏。

「残された時間、命をかけても演奏したい」という思いからでした。