鳴り響く緊急地震速報、数秒後には揺れ…それでも薄れる“危機感”

スマートフォンから一斉に鳴り響く緊急地震速報。そして、数秒後には揺れ…。

今回、初めての発表となった「南海トラフ地震臨時情報」では、「巨大地震注意」が発表されたが、ともすれば、必要な準備を怠ったまま、時間の経過とともに「危機感」が薄れかけているのではないだろうか。

地震の他にも、台風や大雨等による洪水、土砂災害等による災害が全国で相次いで発生している。

愛媛大学の森伸一郎特定教授は、なすべき行動に変化はないとしつつ、冷静に備えを進めるべきと呼びかけている。

(愛媛大学・森伸一郎特定教授)
「我々のなすべき行動に基本的に変化は大きくないと思う」
「ただ『巨大地震注意』ということで、安穏とした気持ちがあったりマンネリ化していたりというのであれば、一度気を引き締め直す必要がある」

2011年の東日本大震災では、約1万5,900人の方が亡くなり、行方不明者の数は約2,500人にのぼる。

今を生きる私たちは、この犠牲を、そこから得られた教訓を、決して忘れてはならない。