「新大阪側」と「博多側」が、全く違う「顔」だった

試験車両ゆえか、先頭車両が「新大阪側」と「博多側」で全く形が違うのも特徴。どんな形がより空気抵抗を受けずに走れるのかを、これで1編成で確かめられるということなんでしょうね。

ちなみに、ここまでご覧いただいたのが「博多側」なのですが、一方で「新大阪側」はというと、全然違う「トノサマバッタ」のような顔です【画像⑤⑥】。コレハ、カッコヨクナイ(個人の感想です)。

【画像⑤】右側が新幹線まつりに現れたWIN350
【画像⑥】この写真の写りは、何だかヌメヌメしていそう

この「WIN350」が目指すのは、その名の通り「最高時速350キロ」。また営業運転でも、当時の世界最速に並ぶ「最高時速300キロ」を目指していました。

そのために、1992年から「高速運転に耐えうる軽い車体の開発」や「パンタグラフの改良」を重ねながら、この「WIN350」で走行試験を繰り返していたということです。

のちのち500系新幹線で導入される「翼型パンタグラフ」も、「WIN350」には装備されていました【画像⑦】。

【画像⑦】これが「翼型パンタグラフ」500系にも装備