
百島に向けて泳ぐイノシシを見たという住民もいます。

有害鳥獣捕獲班員 京泉盛勇さん(72)
「泳いでいるのを撃ちましたよ。2頭泳いでたんじゃけど、1頭は逃がしましたね。小さかったので」
畑を荒らすだけではなく、民家に侵入するようになったのは、ここ2~3年だといいます。

百島の高齢化率は66.5%。耕作を放棄した畑や空き家が増えています。

その空き家に入り、鋭い臭覚で漬物などの好物にありついたイノシシが、人が住む民家にもおいしい食べ物があることを学習したというのです。

おととし5月から去年9月までの民家被害は82件、ことしも先月に7件の被害があったそうです。

旗手タヤ子さん(88)
「わたしのいとこが猟友会に入っとるんですよね。『東大の院生よりえらい』そうな。冷蔵庫を開けて、もう冷蔵庫もあちこちほとんどの人が壊されとんですよ」

「中のものを全部、食べて。飲みものも、ビールも飲まれましたよ。ちょっと開けて飲むんでしょう。ポカリスエットとか、そういうふうなものも飲まれました」

今、島では、イノシシ対策に追われています。

旗手敏信さん(66)
「人間が檻の中で生活しているような…」
