小学生の夏の風物詩「夏休みの宿題」にいま変化が訪れているようです。イマドキの夏休みの宿題事情とは?
全国的に夏休みの宿題は減少傾向 背景には家庭への負担
山内あゆキャスター:
夏休みの宿題が時代とともに変化してきているようです。

新宿区立西新宿小学校は2023年から夏休みの宿題を“ゼロ”にしました。校長先生にお話を聞くと、「まだ劇的な変化は出ていないが、宿題がなくても積極的に勉強に取り組んだり、勉強以外の興味を見つけたりした児童もいます」ということです。
2023年は保護者から「ゲームばかりしてしまうのではないか」という心配の声もあったのですが、2024年は保護者からの心配の声も“ゼロ”だったそうです。そして、子どもの主体性も何となくアップしてきているような印象もあるということでした。
産婦人科医 宋美玄さん:
夏休み宿題は学力が遅れている子がすこし復習するくらいはいいと思いますが、小学校の宿題は“親に丸投げ”の宿題がすごく多いので…

山内キャスター:
まさに、“親に丸投げ”の傾向はあるようです。夏休みの宿題、特に小学校低学年などは親のサポートが必須になってきます。
つまり、宿題が多ければ多いほど親が大変になってしまう。なので現在は、全国的な傾向として宿題が減ってきているそうです。そうすることで家庭の負担も減ります。
この傾向について教育アドバイザーの清水章弘さんは「共働き家庭も増えているので宿題のあり方が見直されています」と、全国的に夏休みの宿題は減少傾向になっているということでした。
産婦人科医 宋美玄さん:
夏休みの宿題は親が手伝わないといけないことが多いです。自由研究などありますが、学校でサイエンスや研究などを教えてくれるわけではないのに、いきなり「やって」と言われたら、親が全部フォローしないといけません。