公演までの準備期間はわずか10日あまり

通常なら何か月も前から公演の準備をしますが今回はわずか10日あまりです。バレエ団として同じ舞台に立つのも4か月ぶりのこと。1つ1つの動きを確認します。
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これまで多くの舞台を一緒に作ってきた寺田さんと協力しながら、急ピッチで調整を進めていきます。
(芸術監督 エレーナ・フィリピエワさん)
「私たちは武器を手にとって戦うことはできないが、ウクライナの(バレエの)演目や作曲家の曲を示すことでウクライナの芸術や文化を伝えることができる」
衣装は寺田さんの母親が提供「なんの躊躇もなくすごくうれしく思った」

公演に向けて心配事はほかにもありました。衣装が足りないのです。ダンサーたちはすぐにキーウに戻れると考え、ほとんど衣装を持たず国外に避難していました。
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そんな窮地を救ったのも寺田さんでした。母親の美智子さん(83)が京都でバレエ教室「寺田バレエ・アートスクール」を開いていて、衣装の提供を申し出てくれたのです。
(寺田さんの母親 美智子さん)
「同じ衣装を着て踊れる。私たちもあれを着ていた。キエフ・バレエの人もあれを着ていただける。なんだかすごく心が1つになれるような気がして、お貸しするのになんの躊躇もなくすごくうれしく思いました」














