新潟市東区に住む石井葉子さん(78歳)は、三淵さんが新潟家庭裁判所の就任した当時、家庭裁判所調査官として三淵さんに仕えました。

「本当に涙が出ました。この声で私はこの時ご一緒したんだなと…」と当時を振り返ります。

「おっしゃり方は優しく穏やかなんですけど、内容は彼女は信念をもって少年事件にあたっていたので、『もっと一所懸命やらなければいけない』といつも言われていました」

部下に対して、分け隔てなく接していたという三淵さん。
そんな三淵さんの人柄を表すこんなエピソードも…。

「所長室にいらっしゃいと声をかけてくださるんですよ。所長室に呼ばれると何事かと思っていくと、机の中から『ちょっとこれ、おいしいお菓子が手に入ったから』って言ってチョコレートだのクッキーだの出してくださったりね。『こんな生地をいただいたんだけど、洋服をどこで仕立てたらいいですか』みたいな、まさに女子のトークを所長室でしていた」