当時のインタビュアーをしていた、元BSN記者の大澤道義さんは当時をこう振り返ります。

「駆け出しの記者の私の質問に対して、一つ一つすごく丁寧に真摯に答えてくださった印象はあります」
「新潟はとても信頼できる土地柄、人たちがたくさんおられて、すごく親しみやすくすぐ溶け込めるような土地柄とおっしゃって…、うれしかったですよね地元の記者としても」

女性の社会進出がまだ進んでいなかった時代でした。「女性初」という言葉について三淵嘉子さんは淡々と話しています。

「自分が所長になりましてもね、別に初めてってのは今までそれだけ女の婦人の裁判官の歴史が短いというだけで、女性だからということに特別、私自身は何もこだわりを感じてません」